医療法人 滋誠会 山根病院

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急性合併症~糖尿病~

急性合併症はインスリン作用不足が高度になって起こります。

糖尿病性昏睡感染症の二つに分けられます。

糖尿病性昏睡

ケトアシドーシス昏睡

体の中のインスリンが不足すると体を動かすエネルギーとして血液中のブドウ糖が使えなくなります。代わりに脂肪が分解されケトン体という物質が血液の中に増えます。この状態をケトアシドーシスと言います。

原因

1型糖尿病を発症したとき、インスリン治療中に勝手にインスリンを中断したとき、インスリン治療中に感染にかかるなどストレスが加わり普段のインスリンの量では足りないときなどに起こります。

症状
めまい

吐き気、腹痛など自覚症状とともに意識が低下し昏睡に陥ります。息が甘い匂いになるのも特徴です。

直ちに医療機関での治療が必要です。

予防
  • インスリンを中断しないこと。
  • 食欲がないときは、食べやすいものや、スープ、ジュースなど糖質と水分摂取を心がける。

高血糖高浸透圧昏睡

2型糖尿病、またはこれまで糖尿病と診断されたことがない人でも起こることがあります。高齢者に多く、著しい脱水が先行し血圧が低下する状態です。

原因

水分を適切に摂取できていないとき、薬剤(ステロイド剤・利尿剤など)使用により血糖値が上昇したとき、感染症などによるストレスが加わったときに起こります。

症状

倦怠感(だるい)、頭痛、吐き気、腹痛などの自覚症状から昏睡になります。振戦(ふるえ)、痙攣(けいれん)があります。

直ちに医療機関での治療が必要です。

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感染症

細菌やウィルスなどが体内に入り起こります。

感染症の主なものには、膀胱炎、腎炎、ケガによる細菌感染、虫歯、歯周囲炎、白癬症(水虫)、風邪などがあります。

原因
体内細胞対ウイルスの戦い

人間の体は細菌などが入ってくると退治しようとする働きがあります。これを免疫力(めんえきりょく)といいます。免疫力は主に血液の中の白血球の働きです。通常は細菌などが体内に入ると白血球が細菌などと戦い退治してくれます。

しかし、糖尿病になると血液中の糖分が高くなり白血球の働きが弱くなるのです。また、血液中の糖分が高いと細菌にとっては繁殖しやすい環境となるため、感染症になりやすいのです。

予防
  • 日頃の血糖コントロールを良好に保つ
  • 足の観察と白癬症(水虫)の治療をします
  • 定期的に歯科受診を行います
  • うがい・手洗いを習慣化し主治医と相談したうえでインフルエンザの予防接種を行います

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